コードとは?演奏の基礎知識とメジャーコードとマイナーコードの覚え方!

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ピアノコードの覚え方。ルールが分かれば劇的に覚えるのが簡単になる!

楽譜に「A」、「Bm」などのコード名が記されており、「これを弾いて」と言われた経験はありませんか?

通常、クラシックピアノではコード名が示された楽譜は使用されません。

そのため、クラシックピアノの学びに慣れた人々にとって、コード演奏はしばしば難しいと感じられるかもしれません。

しかし、コードの基礎、特にメジャーコードやマイナーコードを学ぶのはそれほど複雑ではありません。

コードとは?

コードとは一体何でしょうか?と疑問に思う方も少なくありません。

単純に言えば、コードとは和音の一形態です。

和音とは、異なる音高の音を同時に奏でることです。

一般的なピアノの楽譜では、コードは「A」、「Bm」、「C7」のように五線譜上に示されます。

ここで用いられる基本コードには、メジャーやマイナーコードなど様々な種類が存在します。

今回はこれらの基本コードの理解と覚え方を解説します。

コード演奏の基礎知識

ルート(根音)の理解

メジャーやマイナーコードなど、基本的な和音は三つの音で構成されています。

この中で最も低い音が「ルート(根音)」と称されます。

たとえば、Cメジャーコード(ドミソ)のルートはド、Dマイナーコード(レファラ)のルートはレとなります。

コードの名称はこのルート音に基づいているため、音階の各音がどのアルファベットで表されるかを覚えることが重要です。

コード譜と音名の対応

コード譜においては、音名はアルファベットで表記されます。音名とアルファベットの対応は以下の通りです。

  • Cはド
  • Dはレ
  • Eはミ
  • Fはファ
  • Gはソ
  • Aはラ
  • Bはシ

これにより、全音階はCDEFGABと表され、シャープ(♯)やフラット(♭)が加わることで、例えばC♯(シャープド)やB♭(フラットシ)といった表記になります。

メジャーコードの概要

メジャーコードは、和音の中でも特に明るい響きを持ち、一般的には単一の大文字アルファベット(C、E、Bなど)で表されます。

たとえば、「C」と記された場合は「シーメジャー」、また「D」とある場合は「ディーメジャー」と読むのが一般的です。

これらのコードは、以下の三つの音から成り立っています。

  • ルート:基本となる音
  • 第3音:ルートから半音で4つ上の音
  • 第5音:第3音からさらに半音で3つ上の音

例えば、Cメジャーの場合、ルートはド(C)、第3音はミ(E)、第5音はソ(G)です。

これにより、楽譜にCと記されている場合には、ドミソの三音を同時に演奏します。

メジャーコードの覚え方

メジャーコードを覚える際は、各コードを構成する三つの音を理解することが重要です。

これには以下のような規則があります。

  • ルート:コード名に示される大文字のアルファベットの音
  • 第3音:ルートから半音で4つ目の音
  • 第5音:第3音から半音で3つ目の音

これに従って各メジャーコードを形成する音は次のようになります:

  • C=ド、ミ、ソ
  • C#(D♭)=C#、F、G#
  • D=レ、シャープファ、ラ
  • D#(E♭)=D#、G、A#
  • E=ミ、シャープソ、シ
  • F=ファ、ラ、ド
  • F#(G♭)=F#、A#、C#
  • G=ソ、シ、レ
  • G#(A♭)=G#、C、D#
  • A=ラ、シャープド、ミ
  • A#(B♭)=A#、D、F
  • B=シ、シャープレ、シャープファ

この構成を覚えることで、どのキーであってもメジャーコードを簡単に演奏できるようになります。

マイナーコードの基礎知識

マイナーコードは、一つの大文字アルファベットと小文字の「m」を組み合わせて表現されます。

例えば、「Cm」は「シーマイナー」、「Dm」は「ディーマイナー」と読みます。

マイナーコードは以下の三つの音で構成されます:

  • ルート:基本となる音
  • 第3音:ルートから半音で3つ上の音
  • 第5音:第3音から半音で4つ上の音

たとえば、Cmの場合、ルートはド(C)、第3音は♭ミ(E♭)、第5音はソ(G)。

これにより、楽譜にCmと記されている場合には、ド♭ミソの三音を同時に演奏します。

マイナーコードは、その音色からしばしば哀愁を帯びた響きとされます。

マイナーコードの覚え方

マイナーコードを覚えるための基本は、各コードを構成する三つの音を理解することです。

具体的には以下の規則を覚えます。

  • ルート:コード名に示される大文字のアルファベットの音
  • 第3音:ルートから半音で3つ目の音
  • 第5音:第3音から半音で4つ目の音

これに従って、各マイナーコードを形成する音は次のようになります。

  • Cm = ド、♭ミ、ソ
  • C♯m(D♭m)= C♯、E、G♯
  • Dm = レ、ファ、ラ
  • D♯m(E♭m)= D♯、F、A♯
  • Em = ミ、ソ、シ
  • Fm = ファ、♭ラ、ド
  • F♯m(G♭m)= F♯、A、C♯
  • Gm = ソ、♭シ、レ
  • G♯m(A♭m)= G♯、B、D♯
  • Am = ラ、ド、ミ
  • A♯m(B♭m)= A♯、C♯、F
  • Bm = シ、レ、♯ファ

これらのパターンを覚えることで、どのキーでもマイナーコードを容易に演奏できるようになります。

ピアノでコードを効率的に学ぶ方法

ピアノを演奏しながらメジャーとマイナーコードを効率的に学ぶ方法を解説します。

コードを口に出して弾く

ピアノでコードを学ぶ際に、コードの名前を口に出しながら弾くことで、より速く記憶に定着させることができます。

この方法は、手と口の同時活動により記憶を強化します。

また、弾き語りを目指す人には、この練習が歌いながらコードを演奏するための良い訓練にもなります。

キーを半音ずつ上げて弾く

基本的なCコードから始めて、次に半音上のD♭コードを弾いてみましょう。

この方法を続けることで、全てのキーのメジャーコードをカバーできます。

この練習は、コードの移行をスムーズにするための良い方法となります。

初心者向けコード譜を利用する

コードの基本が理解できたら、初心者向けの簡単なコード譜を使って実際に弾いてみましょう。

これらの楽譜は大抵、メジャーコードやマイナーコードで構成されており、親しみやすい曲が多いため、楽しみながら練習が可能です。

コードの音色を意識する

コードの覚え方と同じくらい重要なのは、その音色を意識することです。

各コードを弾いてみて、その音がもたらすイメージや感情を感じ取りましょう。

明るい響きや悲しい響きなど、コードの特性を理解することで、演奏時に曲の雰囲気に合わせた演奏が可能になります。

まとめ

コードを習得することは、ピアノの幅を広げる重要なスキルです。

多くの人がコードの演奏に苦手意識を持っていますが、適切な方法と練習を通じて、コード演奏の楽しさと有効性を体験することができます。

基本のメジャー・マイナーコードの理解から始めて、徐々にその応用に挑戦してみましょう。

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