一般的には、ピアノを始める年齢は早いに越してたことはない、さまざまなメリットがあると言われています。
ただし、早く始めても続かなければ意味がありませんし、年齢を重ねてからピアノを始めて成功する人もいます。
この記事では、小学校高学年から中学生・高校生・大学生・社会人までのそれぞれの年代からピアノを始めた場合のメリットとデメリットについて解説します。
小学校高学年(10歳から12歳)でピアノを始める場合
小学校高学年でピアノを始める子どもは、「ピアノを弾きたい」という強い意志を持っていることが多いです。
この年齢でピアノを始めることには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
小学校高学年(10歳から12歳)でピアノを始めるメリット
小学校高学年でピアノを始めるメリットには、以下の点があります。
●レッスンに真剣に取り組める
●楽譜を読みやすい
小学校高学年になると、音楽の授業でより難しい楽譜を読む機会が増えます。
そのため、幼少期からピアノを習っている子どもと比べても、楽譜を読む力がしっかりと身についています。
また、この年齢になると、ほとんどの子どもがピアノのレッスンに真剣に取り組むようになり、レッスンの進行がスムーズになります。
これにより、ピアノの先生との良好な関係を築きやすくなるのもメリットです。
小学校高学年(10歳から12歳)でピアノを始めるデメリット
一方、小学校高学年でピアノを始めることには、以下のデメリットも考えられます。
●絶対音感が身につかない
●両手で演奏することが難しくなる
小学校高学年からピアノを始めた場合、絶対音感を身につけるのは非常に難しくなります。
また、楽譜を読むことができても、両手で演奏することに慣れていないため、これが大きなハードルとなることがあります。
この問題を乗り越えるためには、片手ずつ丁寧に練習し、ゆっくりと両手で弾く練習を積み重ねることが重要です。
中学生から高校生(13歳から18歳)でピアノを始める場合
中学生から高校生の間にピアノを始めることに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
「今から始めても弾けるようになるだろうか」と迷っているかもしれません。
ここでは、中学生から高校生の年齢でピアノを始めるメリットとデメリットを解説します。
中学生・高校生(13歳から18歳)でピアノを始めるメリット
中学生や高校生からピアノを始めるメリットとしては、以下の点が挙げられます。
●レッスンに真剣に取り組める
●楽譜を読む力が備わっている
●練習時間を確保しやすい
この年齢になると、ピアノのレッスンに真剣に向き合うことができる人がほとんどです。
多くの場合、自分の意思でピアノを習いたいと思って始めるため、ピアノを弾くことへの意欲が高いのも特徴です。
また、中学生や高校生になると、楽譜を読む力がしっかりと身についており、学校でも音楽の授業でピアノに触れる機会があります。
そのため、入門レベルの教材は比較的早く進めることができます。
さらに、学生であることから、練習時間を確保しやすいのも、この年齢でピアノを始める利点です。
中学生・高校生(13歳から18歳)でピアノを始めるデメリット
一方で、中学生や高校生の年齢からピアノを始める際には、次のようなデメリットも考えられます。
●楽譜は読めても両手での演奏に苦労する
●受験期間中に練習時間が取れない可能性がある
●絶対音感を習得しにくい
中学生や高校生でピアノを始めると、楽譜を読むことはできても、両手での演奏に苦戦することがよくあります。
初心者向けの曲であれば両手で弾けるかもしれませんが、より難易度の高い曲になると、両手の協調が難しく感じることが増えます。
これは、幼少期からピアノを始めている人に比べて、両手での演奏に慣れる時間が少ないためです。
さらに、この年齢の生徒は受験を控えており、受験勉強に集中するためにピアノを一時中断する人が多いのも現実です。
特に受験期間中は、ピアノの練習時間が確保できなくなることがデメリットと言えます。
また、絶対音感は幼少期に身につけやすいとされているため、中学生や高校生からのスタートでは習得が難しい場合もあります。
大学生・社会人(19歳以降)でピアノを始めるメリットとデメリット
大人になってからピアノを始めるのは遅すぎると思っていませんか?
現在、大人向けのピアノ教室やサークルもたくさん存在し、ピアノを通じて新しい人間関係を築くことも可能です。
ここでは、19歳以降にピアノを始めるメリットとデメリットを解説します。
大学生・社会人(19歳以降)でピアノを始めるメリット
大学生や社会人としてピアノを始めることには、次のようなメリットがあります。
●自分の好きなレッスンを選べる
●楽譜を理解しやすい
●同じ趣味を持つ仲間ができやすい
大人になってからピアノを始めると、音楽の授業を経験しているため、楽譜を読むことが比較的容易です。
たとえ音楽の知識を忘れていても、大人の理解力を活かして楽譜をスムーズに理解できます。
また、時間とお金を自分で管理できるため、好きなレッスンを選んで受けられるのも大きな利点です。
さらに、社会人としてピアノを始める人は多く、ピアノサークルなどを通じて新しい友人関係を築くことができます。
大学生・社会人(19歳以降)でピアノを始めるデメリット
一方、大人になってからピアノを始める場合には、次のようなデメリットもあります。
●楽譜を見ながら両手で弾くことが難しい
●仕事とピアノの練習の両立が難しい
大人になってからピアノを始めると、楽譜を見ながら両手で弾くという動作に慣れていないため、難しさを感じることがあります。
また、急な仕事や予定の変更でレッスンを受けられなくなる可能性もあります。
そうした場合に備え、急なスケジュール変更に対応できる教室を探したり、独学でも練習できる環境を整えることが重要です。
まとめ
小学校高学年や中高生や大学・社会人になってからピアノを始めると、両手での演奏や絶対音感の習得が難しいと感じることがあります。
しかしながら、この年代からピアノを始める人は、強い意志で練習に取り組むことができます。
ですから、この年代からであってもピアノを弾き始めることは、決して遅すぎるということはありません。